eワラントは、カバードワラントの1つである、ということを知っていましたか?まず、カバードワラントはどういうものなのか、簡単にお話そうすると、「特定日(約定日)の前日まで自由に売却したり購入したり出来る権利」と表現することができるみたいです。要するに、カバードワラント、つまりそれは、実際に株や外国為替証拠金取引を売買するというものではないようです。あくまでも、決められた日に、決められた価格において「売買する権利」であるというわけです。それと、カバードワラントにおいては、レバレッジ(てこ効果)が働きます。「売買する権利」であるこのカバードワラントは、実際の株や為替FXより安い価格にて取り引きすることができるみたいです。例えば、株を買おうと思えば、本来であれば1銘柄につき何十万円という資産運用の資金を用意する必要があるんですね。しかしカバードワラントであれば、5000円くらいから始めることができるみたいです。そして、ここ最近人気を集めているeワラントというのは、このカバードワラントの中の1つなのです。正確に言うと、ゴールドマンサックス社が販売しているカバードワラントの商品名なのです。そして、日本でカバードワラント(eワラント)を発行しているのは、実はこのゴールドマンサックス社だけです。ただ、カバードワラントを複数の会社が発行している国においては、同じ株に対し、各会社がカバードワラントを発行するといったケースもあるんですね。ちなみに、これまでのところ、アメリカ合衆国は世界で最大の経済と資本を持つ国とされていますが、アメリカ国内にはカバードワラントの市場が存在しません。 その大きな理由としては、オプションマーケットが普及・発達しているということ、それと、アメリカの投資家たちは既に他の市場においてギアリングやレバレッジを追求していることが挙げられますね。実際に取引してみて、@売買してみたい銘柄がない。A銘柄があっても、コールまたはプットのいずれかしかない。B午前の寄りつきで、売買しにくい。Cいわゆるマーケットメイク方式なので、買った瞬間に損失が出る。1番目は、ま、しょうがないとあきらめるしかないでしょう。街の様子や社会情勢などでこの銘柄は上がる、下がると思ってもeワラントの取り扱いがなければ、実際の株式投資やミニ株に頼らざる得ません。とりあえず、株式をはじめインデックスなど主要な銘柄はおさえられているので、同一業種などで絞ってみるのもいいかもしれません。 2番目がもっとも気になることで、銘柄はあるもののコール(上昇期待)やプット(下降期待)のいずれかしかないことは、よくあります。例えば、2005年末、ライブドアの株価があまりにも上がってきたので下がると予想し、ライブドアのeワラントの購入を検討したとします。ところが、このときライブドアのeワラントにはコールしかありませんでした。翌年1月のライブドア事件でライブドア株は暴落したので、プットを買っていれば大儲けできたでしょう。いずれかしか発行していないことからゴールドマンサックスは、客に儲けさせないように謀んでいるのでは…とうがった考え方もできますが、実際のところコールまたはプットしかない銘柄は、そのトレンドに合わせた手法が選択されている場合がほとんどです(例えば、上がり基調の場合は、コールが発売される)。ただし、あまりにも急激な変動があった場合、ゴールドマンサックスは原資の株式などの調達ができにくくなったとの理由で、当該ワラントの発売を中止することがあります。その場合でも、値上がりしたワラントの売却だけはできるようになっていますので、それほど心配はいりません。 4については、eワラントは原資の動きを見て値段が決定されるので、しかたがないといえばしかたないでしょう。 さて問題は、5番目。eワラントは売値と買値が決められていて、その差があります。つまり、売値は買値よりも高いので、買った瞬間に損失が出ることになります。もちろん、その後ワラントの値段が上昇すれば、損失は回避できますが、この買値と売値の差は見過ごせないときがあります。少しの対象となる株式の上下では吸収しかねることも多々。eワラントの長所は、@少しの軍資金で、取引ができる、A投資金額に対して、大きな収益が期待できる、B取引時間が長い(証券会社によって異なる)、C上昇期待と下降予測の両方で投資ができる、などといわれています。1、2番目はなんども書いていますが、対象の株式などの値動きが数%でも、ワラントは数10%以上の値動きができます。つまり、1万円を投資していても、10万円、50万円を投資しているのと同じような収益を得ることができます。ところが、損益は投資金額までなので、1万円の投資で10万円の収益ができることはあっても、10万円の損益となることはあり得ません。あくまで、1万円の投資なら、損益は1万円までです(手数料はのぞく)。 取引時間は証券会社によって異なるものの、午前9時から最長午後11時50分まで取引できます。ですので、アメリカの相場などを考えながら、翌日の株式市場の会場前にワラントを購入することも可能です。ただし、その場合は1日分の時間的価値は失うこととなります。日本市場が閉まってからも取引ができるものの、後場終了後は日本株を対象としたワラントはほとんど値が動きません。とはいうものの、大きな出来事やニュースがあった場合、対象eワラントの取引ができなくなる場合もありますので、注意が必要です。 4番目は信用取引などでしかできないような、売りからはいる手法が使えるということです。つまり、上場相場に乗り遅れて、そろそろ下降に転じるなというときでも指をくわえて傍観していることはないのです。下降局面だと思えば、その銘柄のプットのワラントで勝負できます(プットがあればの場合ですが)。 これらの長所はうまく使えば、前述した欠点をカバーし、効率のよい投資を実現することができます。 やはりいちばんの利点は、損失は限定されているが利益は青天井! ということでしょう。これが、eワラントの最も大きい魅力です。株式投資の場合、損失を拡大させないために「損切り」という手法をよく使います。人によって違うのでしょうが、デイトレーダーなど超短期で投資をする人の場合は-3%で損切りをするともいわれます。100万円の投資をした場合、97万円になったら損を承知で売却するということですね。 ところが、ワラントの場合、あまり損切りは考えなくてもいいと思います。まず、3%程度の損失は買った時点で、スプレッドの影響で被る場合もありますし、もともと3%程度の値動きはたいしたことがありません。実効ギアリング(ワラントの投資効果)が33倍のワラントを3万円分購入すると、単純計算で100万円の株式を投資しているのと同じことになります。つまり3%の損切りルールを持っていたとしても、もともと投資した金額は100万円の3%の3万円なので、損切りする意味はなくなります。満期日までの日数に余裕がある場合は盛り返すまでそのワラントは様子見をし、あまり余裕がない場合はある程度盛り返したところで、売却してしまうという手も残されるのです。 株式投資で、損切りが苦手という人にもおススメなのが、eワラントなのです。はじめたばかりは銘柄をどれを選ぼうか悩みが多いと思われるeワラント。ギアリングやデルタなど耳慣れない言葉も並んでいるし…。そんな方におススメなのが、日経225平均やトピックスなど指標を対象にしたeワラントと為替相場に連動したeワラント。日経平均はトレンドが投資信託初心者でも読みやすいし、為替も上がり基調か下がり基調かチャートを読み込めば割と分かりやすい指標だと思います。しかも、日経平均や各種為替(ドル、ユーロ)などを対象としたeワラントはその数も多く、自分の投資目的にあったものを選ぶことができます。最初は、満期日が比較的先(2か月以上)で、ワラントの単価があまり低くないものを選ぶとよいでしょう。1ワラントあたりの価格があまり低いと、この先、ほとんど値動きがないと思われます。また、そのようなものは、満期日が迫っているものも多いのです。ただ、急激に円高になったなどのことがあると、1ワラントの価格が0.1円程度だったワラントがあれよあれよという間に2円、3円となっていくということもあります。この場合は、投資金額が20倍、30倍になることも!ただ、逆に動いた場合は悲惨ですが、ま、1ワラントで0.1円なら1万ワラント購入しても、(売買手数料をのぞけば)1000円の投資。遊びと考えれば…。事実、以前のインボイスのように一気に株価が上昇して、ワラントの価格が100倍以上になった例もありますが、これはラッキーだったということでしょう。2006年1月のライブドア事件では、約1か月前に30円以上したワラントの価格が、1月には一気に0.01まで下がりました。なんと価値は3000分の1にまで下がったのです。最低売買単位の1000ワラントを30円で購入すると3万円。それが、最終的には10円になってしまったのです!こんなこともあるので、最初は破綻することがない指標や為替が無難かもしれません。しかも、指標は為替は盛り返すこともあるので、一度下がってしまっても満期までの期間がある程度あれば、購入価格を上回ることもあるかもしれません。とくに為替を対象としたワラントは実行ギアリングが高いものが多いので、50銭程度の円高・円安でかなりの投資効果が得られる場合もあります。かくいう私も、為替のワラントではいい思いをさせていただきました。私自身のeワラント投資体験は、今後少しずつアップしていきます。お楽しみに。